今回のVRLAでは非常に小規模な最小サイズのブースのみを出展していたサムスン。しかしブースでは、世界初公開の、次世代「GearVR」に搭載されるのではと考えられる技術"FaceSense"が展示されていました。"FaceSense"はサムスンが2012年に立ち上げたクリエイティブラボのプロジェクトC-Labから誕生した技術で、EOG(Electro Oculo Graph)やEMG(Electro Myo Graph)などの生体信号の検知や顔認識技術によって、VRの入力行為を行うためのフレームワークです。具体的な機能としては、「アイトラッキング」(視線追跡)、「表情認識」、「リップセンシング」(口の動きの認識)があります。サムスンでは、これらの機能を使った新たしいUIとして、言葉を使った入力、アバターと表情の同期などを紹介していて、簡易的なデモを体験することもできました。デモでは魚のようなキャラクターが、自分の表情を読み取って同じ表情をしてくれたり、視点を移動するとそれに合わせたり、言葉に反応してくれたり、といったものが体験できました。表情や視線の認識はそれなりに、唇の認識はもう少し、といった印象でした。デモはGearVRとほぼ同様の外観のデモ機で行われていて、この技術が実用に近いところにあることを示していました。モバイルVRの課題として統一されたコントローラーが存在しないことが挙げられていますが、"FaceSense"を使った手を使わないUIは非常に愛称が良さそうで、早期に実用化されることを期待したいですね。
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