「これは暴力的ではないですか?」米政府/ゲーム業界/規制派の会談が実施―議論の結末は | GameBusiness.jp

「これは暴力的ではないですか?」米政府/ゲーム業界/規制派の会談が実施―議論の結末は

先日より報道されていた、パークランドの銃乱射事件を受けての、米トランプ大統領とゲームメーカーらのゲームの暴力表現についての会談が実施されました。

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!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は映像の閲覧をご遠慮下さい。

先日より、パークランドの銃乱射事件を受けて実施が報道されていた、アメリカ合衆国トランプ大統領とゲームメーカーらによる「暴力的ゲーム」についての会談が実施されました。

会談は非公開であり、プレスの立ち入りも禁じられていたものの、海外紙ワシントン・ポストが参加者からの発言などから報ずる所によれば、トランプ大統領は幾つものゲームの暴力シーンをモンタージュしたクリップ(記事冒頭のもの)を例示。「これは暴力的ではないですか?」と参加者へと問いかけた模様です。

この会議の参加者としてビデオゲーム業界から出席したのはゼニマックス(Bethesda Softworksなどの親会社)CEO、Robert Altman氏や、Take Two Interactive(Rockstarなどの親会社)の最高責任者Strauss Zelnick氏、エンターテインメントソフトウェア協会(ESA)のリーダーMichael Gallagher氏などです。

ESAは、幾つもの学術的な研究の中でビデオゲームと実際の暴力には関係がないことが判明していることや、保護者がエンターテインメントの選択を効果的に行うためのレーティングを提供しているとしました。

一方、反暴力的ビデオゲームの立場で会議に参加した、Parents Television Councilのプログラムディレクター、Melissa Henson氏によれば、トランプ大統領はオープンな姿勢でどちらの立場からも解決策を求めたとして、「丁寧ではあったが議論の余地があった」としました。

Henson氏らは「メディアによる暴力の着実な摂取は、私たちの文化に腐食性の影響を与えている」と強調したことに対し、ビデオゲーム業界は、確信を持って関係がない、とコメント。しかし、Media Research CouncilのトップBrent Bozell氏などは「タバコやアルコールと同じように規制される必要がある」とトランプ大統領に主張したとされており、多くの異論もあった模様です。

また、Bozell氏はトランプ大統領が、子供には明らかに不適切で悪意を持った暴力的なビデオゲームに悩まされているだろう、とする旨をコメント。同じく会議参加者のミズーリ州共和党員Vicky Hartzler議員は、若者が暴力的なゲームを容易に買えなくする法案を作成することにはオープンである事を述べています。

会議に出席したMarco Rubio議員は、暴力的なビデオゲームをパークランドの悲劇に結びつける証拠はないとしたものの、「子どもたちが危険にさらされるエンターテインメントを監視・制御するための手段を、両親が認識している」という点を確実にしたいと語りました。

今後何らかの規制が検討されるのかは不明ですが、まだまだ事態は予断を許さない状況。ホワイトハウスでは今後も継続した調査を行っていく方針です。
《Arkblade@Game*Spark》

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