【アドテク “きほんのき”】いまさら聞けないアドテクの基本用語「RTB」を AppLovin 日本法人代表が解説 | GameBusiness.jp

【アドテク “きほんのき”】いまさら聞けないアドテクの基本用語「RTB」を AppLovin 日本法人代表が解説

3文字の英単語が飛び交う広告業界……別にかっこつけているわけではないので、何故かみんなしたり顔。AppLovinによる連載では、今さら聞けずに毎回聞きたくなる基本用語を解説していますが、連載第3回目は「RTB」について紹介します。

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【アドテク “きほんのき”】いまさら聞けないアドテクの基本用語「RTB」を AppLovin 日本法人代表が解説
  • 【アドテク “きほんのき”】いまさら聞けないアドテクの基本用語「RTB」を AppLovin 日本法人代表が解説

アプリマーケティングにおいて “いまさら聞けない”基本用語を解説する連載「アドテク“きほんのき”」。初回は「DSP」、第2回は「SSP」と広告配信の基本機能について解説してきました。第3回は「RTB」というこれまた3文字の用語ですが、前回に引き続きAppLovin日本法人代表の林宣多氏に解説して頂きます。これで基本的な広告配信の仕組みはきっと理解できるはず……!




連載第3回目となる今回は、「RTB ( real-time bidding : リアルタイム入札)」について解説します。RTBというのは、プログラマティック・バイイング (programmatic buying: 広告枠の自動買付け)の一種で、DSPとSSPを使って広告枠をインプレッション単位で自動売買できるオンライン広告の取引システムです。

効果の高い広告枠を売買できるのがRTB


RTBが登場するまでは、「有力なメディアの広告枠を買う」ことを最優先に考えられていました。これに対してRTBは、広告を配信したいターゲットや条件にフォーカスし、「広告効果の高いメディアの広告枠を自動取引する」ことを目的とした広告取引手法です。すなわちRTB は、広告を出稿する広告主や広告代理店と、広告を掲載するメディアの双方にとって、広告パフォーマンスを最大化できる技術なのです。スマホの世界では、まずGoogleのAdMobなどのアドネットワークが主流になり、2012年頃に同じGoogleやMopubといった会社がSSPとして広告枠の取引を開始しました。

スマホアプリに広告出稿したい広告主を例にした場合、DSPに目標CPI (cost per install: アプリ1インストールに必要なコスト)や配信するクリエイティブ、トラッキングURLなどをあらかじめ設定しておきます。アプリのデベロッパーは、ユーザーへ広告を配信するタイミングで、SSPに広告リクエストをDSPに送り、RTB取引が開始します。その取引はとてもスピーディーで、数百ミリ秒以内にDSPとSSP が匿名化されたユーザーデータに基づいて条件にあった広告枠を売買します。

広告主とデベロッパーの双方にメリットがある


さらに詳しくみてみましょう。ユーザーが広告配信されている媒体やアプリを開くと、デベロッパーがあらかじめSSPに送っている広告リクエストがSSPに接続している複数のDSPに送信されます。DSP は広告リクエストの情報から、瞬時に最も条件に合ったキャンペーンを決定し、最適な値段で入札。SSP側は各DSP事業社から送られてきた広告キャンペーンの中から最も収益性の高い広告を決定し、広告を配信します。この一連のプロセスを数百ミリ秒以内に実施するシステムがRTBなのです。

つまり広告主や広告代理店は、RTBを活用することで、インプレッション単位で広告を配信することができるため、より効果の高いユーザーのみにリーチすることができます。一方、アプリのデベロッパーも、SSPを通して複数のDSPからの入札を同時に受けることができるため、インプレッション単位で最も収益性の高い広告を配信でき、空き広告枠も生まれにくくなり、広告収益を最大化することが可能になりました。このようにRTBは、匿名化されたユーザーデータを効果的に活用することで、広告主とデベロッパーの双方にとって利益をもたらしているのです。




次回は、パブリッシャー、広告主ともに重要視する指標「CPM」と「eCPM」 について解説しますので、ぜひチェックしてください!

AppLovinについて


AppLovin (アップラビン)はあらゆる規模のアプリデベロッパーが、質の高いユーザーにアプローチできる包括的なプラットフォームを提供しています。2012年の創業以来、個人デベロッパーから大手ゲーム会社まで、それぞれのフェーズにおいてビジネスが成長できるよう、マーケティングやマネタイズ、資金調達に至るまでのノウハウの提供とサポートを行っています。スマホアプリ市場で成功するための知識を備え、デペロッパーの目標達成を手助けできるパートナーとして信頼を得ています。詳しくはwww.applovin.com/jp/をご覧ください。

AppLovin公式サイト

【林さんのプロフィール】
著者: 林 宣多(はやし・のりかず) AppLovin日本法人代表取締役。GREE、Yahoo! Japanでの広告プロダクト立ち上げ後、米国に拠点を移し、設立直後のAppLovinに参画する。AppLovin本社の営業責任者として事業の成長をけん引した後、2016年4月にAppLovin日本法人の代表取締役に就任する。
《林 宣多》

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