『PUBG』開発元KRAFTON、シナリオライターや声優を生成AIで代替すると宣言―4つのAI活用ゲームを開発中 | GameBusiness.jp

『PUBG』開発元KRAFTON、シナリオライターや声優を生成AIで代替すると宣言―4つのAI活用ゲームを開発中

新時代の到来であるとも言えそうですが、各国でレイオフの嵐が吹き荒れる今、クリエイターからはどのような反応があるのでしょうか。

ゲーム開発 人工知能(AI)
『PUBG』開発元KRAFTON、シナリオライターや声優を生成AIで代替すると宣言―4つのAI活用ゲームを開発中
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KRAFTONは、2024年第1四半期の決算報告で、「AIを活用した革新的なゲーム開発」を行っていることを明らかにしました。

同社はAIを用いた新たな形のゲーム開発体制の構築に取り組んでおり、以下のようなAI活用を目指しているといいます。

  • ゲームのレベルデザインやQAを強化学習を用いたbotが行う

  • LLM(Large Language Models/大規模言語モデル)エージェントを用い、NPCとのインタラクティブな会話を無限に生成する

  • ナレーションなどの短尺のボイスをTTS(Text to Speech)による音声合成でまかなう

  • 同社独自の生成AIでアセットを制作し、著作権に縛られない成果物を直接ゲーム制作に取り込むことができる

同社はこれらの方針のもと、AIを活用した4つのゲームのプロジェクトを進行中であるとのこと。その一つが100%子会社であるReLU GamesによるAIベースのチャットゲーム『Uncover the Smoking Gun』で、6月にSteamでリリースされる模様です。

昨今のゲーム業界は世界各地でレイオフの話題が飛び交っており、その理由はコロナ禍のステイホームによる需要増を一過性のものであると思わず、人員を増やしたり会社を拡大したりしたことが原因だと見る向きもあります。


そのような世情でもKRAFTONには大規模なレイオフの動きは見られませんが、レベルデザイナーではなくbot、シナリオライターではなくLLMエージェント、声優ではなくTTS……と具体的な役職・職種を挙げながらその職務をAIに任せるとする同社の姿勢は、ゲーム開発に関わる多くの人々の不安や反発を招いてしまうかもしれません。

《蚩尤》

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