ソニー/KDDI、5Gでのゲームストリーミング実証実験に成功―混雑下でも安定した通信品質を確保 | GameBusiness.jp

ソニー/KDDI、5Gでのゲームストリーミング実証実験に成功―混雑下でも安定した通信品質を確保

ソニー/KDDIは、「5G SA(スタンドアローン)」の商用ネットワークにて、イベント会場などの混雑した環境下でも、ゲームストリーミングに必要な通信品質を安定確保する実証実験に成功したと発表しました。

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ソニー/KDDI、5Gでのゲームストリーミング実証実験に成功―混雑下でも安定した通信品質を確保
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ソニー/KDDIは、「5G SA(スタンドアローン)」の商用ネットワークにて、イベント会場などの混雑した環境下でも、ゲームストリーミングに必要な通信品質を安定確保する実証実験に成功したと発表しました。

「5G SA」を活用したビジネスユースケース/エンターテインメントサービス創出の研究・開発に取り組んでいる両社は、その利点を活かす用途の一つ「ゲームストリーミング」を積極的に推進しているとのこと。今回の実証実験では、公衆の5Gネットワークにて、混雑時でも一般の5G利用に影響なくゲームストリーミングに必要な通信品質を確保し、安定したゲームプレイが出来ることを確認したとのことです。

ソニー/KDDI、「5G SA」にて混雑下で行うゲームストリーミングでも安定した通信品質の確保に成功

本実証では、ソニーが設定した、ゲーム体験の快適さと通信品質の相関性をはかるゲームストリーミングの指標「ゲーム体感レベル」において、プレーヤーがストレスなく快適にゲームを楽しめる通信品質を提供するため、ゲームストリーミング用にカスタマイズしたネットワークスライスにXperiaスマートフォンを接続しました。これにより、公衆の5Gネットワークにおいて、混雑時も動画視聴やSNSなどの一般の5G利用に影響なく、ゲームストリーミングに必要な品質を確保し、安定したゲームプレイができることを確認しました。

今後の活用事例として、例えばスタジアムやイベント会場の混雑した環境下においても、スマートフォンからご自宅の家庭用ゲーム機やクラウドゲームなどのゲームストリーミングを快適にプレイできるようになることが想定されます。

「5G SA」ゲームストリーミング検証動画

背景

  • ソニーのモバイルコミュニケーションズ事業は、通信技術の研究および開発を積極的に進めています。グループ全体で5G通信を活用するニーズが高まるなか、5Gの利点を享受する用途のひとつとしてゲームストリーミングがあり、ソニーはその活用推進に積極的に取り組んでいます。

  • KDDIは2023年4月からauで「5G SA」サービスを開始しました。Xperiaスマートフォンの「5G SA」対応も進む中、ソニーとKDDIは、ネットワークスライシングなどの「5G SA」特有の機能を活用した新たなビジネスユースケースやエンターテインメントサービスの創出に向けた技術実証を進めています(*1)。

  • 新型コロナウイルス感染症による外出自粛が解消されて外出頻度が増えている昨今、外出先でゲームストリーミングなどを楽しむ機会も増えています。ゲームを快適に楽しむためには、ゲームの映像と操作に最適化したネットワーク環境が求められます。

  • ソニーとKDDIは、ゲームストリーミングを多くの方に快適に楽しんでいただくために、「5G SA」活用の技術実証を推進しています。外出先の「5G SA」環境で安定してゲームストリーミングが楽しめるネットワークスライスの確立(*2)や、複数のネットワークスライスを使い分けて、より快適なプレイができる技術実証(*3)などを行ってきました。

本実証について

〔1〕「ゲーム体感レベル」の設定
ソニーは、ゲームストリーミング時において、通信環境によるゲーム体験の快適さがどのように変化するかを調査しました。具体的には、映像信号や操作信号の安定性によって、快適さがどの程度変わるのかを評価し、「ゲーム体感レベル」を設定しました。

〔2〕ゲーム専用ネットワークスライスの実証
  • 本実証において両社は、快適なゲームストリーミング体験に必要な通信品質を確保できるゲーム専用ネットワークスライスを活用しました。
  • 2022年の技術検証(*2)では、高精細なゲームグラフィックを安定して配信できるようにカスタマイズしたスライスにスマートフォンを接続し、混雑状況を想定した環境において安定したゲームストリーミングができることを確認しましたが、一般の5G通信の混雑時には他通信利用の影響を受ける可能性がありました。本実証のゲーム専用スライスでは、多数のスマートフォンなどが5G通信を利用する混雑した環境下でも、一般の5G通信の影響を受けず、ゲームストリーミングに必要な品質を確保できるようになります。
  • 本実証では、自宅想定のインターネット回線に接続した家庭用ゲーム機と、実際のイベント会場や混雑を再現した環境の5Gネットワークに接続したXperiaスマートフォンとの間でゲームストリーミングを行い、ゲームプレイの体感レベルを比較しました。その結果、ゲーム専用スライスに接続するXperiaスマートフォンは、映像信号や操作信号の伝送において「ゲーム体感レベル」における高いレベルの通信品質を満たしました。これにより、イベント会場などの混雑した環境下においても他のスマートフォンの通信の影響を受けず、安定したゲームプレイができることを確認しました。
  • 本実証の結果を受けて、多くの人が集まるスタジアムやイベント会場のような混雑したネットワーク環境下においても、快適にゲームを楽しめるネットワークの提供を目指します。
本実証のネットワーク構成

両社は今後もゲームストリーミング用の「5G SA」ネットワークの技術検証を推進し、エンターテインメント領域における新しい価値提供を目指します。

(*1)「5G SA」時代のオンラインライブ視聴サービスを想定した大容量コンテンツの安定提供に成功~ネットワークスライシングとMECを活用し、ソニーと8K映像ストリーミングを検証~
(*2)ソニーとKDDI、「5G SA」でのプレイステーションのゲームストリーミングと8K映像のリアルタイム配信に成功~「5G SA」時代のビジネス・エンタメサービスを共創するための技術検証~
(*3)ソニーとKDDI、「5G SA」構成で複数ネットワークスライスの同時通信に成功~世界初、一つのアプリケーションで複数ネットワークスライスを活用~

《Ten-Four》

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