GamesIndustry.bizのChristopher Dring氏は、Xboxタイトルの「パッケージ版」の売れ行きが低く、ヨーロッパでは既に仕入れていない店もあることをポッドキャストにて指摘しています。
マイクロソフトのレイオフによる「パッケージ部門閉鎖」の噂
マイクロソフトが合併したアクティビジョン・ブリザードや、Xbox部門で1,900人のレイオフを行ったという報道がされたなか、今回レイオフの対象となったのは、Xboxタイトルの「パッケージ版」を販売を担当する部門ではないか、という噂が広まっています。
海外メディアWindows Centralの共同編集長Jez Corden氏は、マイクロソフトが「パッケージ版」の取り扱いをやめたという確証はないとしつつも、以前にディスクドライブを搭載していない新型Xboxのリークがあった点を踏まえ、部門が閉鎖された可能性についてX(旧Twitter)で触れています。
実際にヨーロッパの小売店では「パッケージ版」を取り扱わないケースも
海外メディアGamesIndustry.bizのポッドキャスト「Microcast」では、James Batchelor氏とChristopher Dring氏がゲーム業界の大きな話題について議論を交わしています。その中には、マイクロソフトのレイオフと事業の展開に関する話題も。Christopher Dring氏の話によると、ゲームタイトルの「パッケージ版」は売れ行きが低く、既にヨーロッパではパッケージ版を取り扱わない小売店があるというケースを指摘しています。
また、同氏はXboxタイトルのシェアはほとんどがダウンロード版であることや"物理的な"パフォーマンスについても触れ、「ダウンロードするだけのコンソール」であるXboxを販売するメリットが薄いという点も指摘しています。ダウンロード版専売タイトルの登場や、Xbox Game Passが普及した影響も大きく、ユーザーはサブスクリプションサービスなどによってゲームを楽しむ傾向にあるので、「パッケージ版」の存在は窮地に立たされているようです。
一方で、ユーザーの中にはコレクションとしての用途や、物理的メディアとして信頼できる「パッケージ版」を好む人もいます。ディスクドライブを搭載しないXboxが仮に登場したとして、マイクロソフトが今後どういった判断を下していくかにも注目です。