Live2Dデザイナー向けに充実の研修を用意! f4samuraiが明かす採用ポイントと研修カリキュラム【alive 2023セッションレポート】 | GameBusiness.jp

Live2Dデザイナー向けに充実の研修を用意! f4samuraiが明かす採用ポイントと研修カリキュラム【alive 2023セッションレポート】

Live2Dのクリエイターが集うイベント「alive 2023」を今年も開催! リアル展示ブースにも出展したf4samuraiがセッションにも登壇。Live2Dチームの採用や研修について講演しました。

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2023年12月1日、秋葉原UDXにてLive2Dをテーマにしたセッション&展示イベント「alive 2023」が開催されました。

「alive」とはLive2D社が運営するLive2Dに特化したイベントで、今年でなんと10年目。直近の4年間はコロナ禍だったこともありオンラインのみの開催でしたが、今年はリアル会場で展示ブースも設けられ、来場したクリエイターたちの交流の場となっていました。

数々のスマートフォン向けモバイルゲームを開発するf4samuraiも展示ブースとセッションの両方でイベントに出展。

セッションでは「Live2D制作チームの研修プログラムとメンバー育成について」と題した講演をおこない、これから就職を目指すLive2Dクリエイターの卵へ向けて、採用基準や採用後の育成環境について解説してくれました。

最短3カ月で育成!f4samuraiのLive2Dデザイナー採用

セッションに登壇したのはCMO兼プロデューサーの佐藤允紀氏とLive2DリーダーのS氏。

f4samuraiが手がけるゲーム作品ではLive2Dがツールのひとつとして使われており、今回はその部分に絞ったセッション内容となっています。そのため登壇者もプロデューサーのみならず、Live2Dの制作現場から、リーダーのS氏が出席していました。

f4samuraiにおけるLive2Dデザイナーの人数は全体のおよそ25%。これはUIデザイナー(ユーザー・インターフェース/ゲームに必要な画面表示等)と並ぶ規模で、Live2Dクリエイターの社内需要がそれだけ高いことが分かります。

さてここからはf4samuraiにおけるLive2Dチームの採用条件についての解説となります。

f4samuraiで求めている人材は以下の3つの条件のうち、①または➁のどちらかを満たし、かつ➂の条件に当てはまる人です。

①キャラクターを描き起こす能力が高く、Live2Dにも関心がある
➁難易度の高いLive2Dモデル、およびモーションの制作経験がある人
➂チーム開発を楽しめる人

S氏は前職ではゲーム会社のイラストレーターとして6年ほど活躍していたそうです。Live2Dは独学で学んでおり、「いつか仕事にできるといいな」と思っていたところ、f4samuraiの面接で「Live2Dに興味がありますか?」と問われて「あります」と答えたことからLive2Dデザイナーとして採用されました。

後述しますが社内にはLive2Dの実践マニュアルがあり、入社後の研修で学ぶこともできるため、魅力的なキャラクターを描き起こす画力があれば、Live2Dデザイナーになるチャンスがあると言えるでしょう。

f4samuraiでは中途・新卒の両方を対象に、「描き起こす力」を重視した採用選考会を半年に一度のペースで実施しています。

エンタメ業界では権利都合上、個人のポートフォリオに掲載できる実績が限られているケースも多いため、過去の実績ではなく実力だけでチャレンジできるチャンスを提供しているとのこと。

すでに実施済みですが、直近では12月9日に描き起こし選考会が行われました

それでは実際にLive2Dチームではどのような仕事をしているのでしょうか。

おもな内容は以下の4つ。

①ゲーム用のキャラクターデザイン・表情作成
➁衣装デザイン・衣装着せ替え
➂Live2Dの原画制作
➃Live2Dのモデル・モーション作成

まず①ゲーム用のキャラクターデザインと表情作成では、既存のキャラクターを最適化する作業をします。例えばテレビアニメのゲーム版の場合、スマートフォンの画面サイズに合わせた頭身にする必要が出てきたり、実際にゲーム内で使用する表情を作成したりする必要があります。そのための調整・作成作業です。

②衣装デザインは原作に登場しない衣装をゲーム用にデザインすること。例えば水着やクリスマス衣装が挙げられます。

最後に③Live2Dの原画制作、および④モデルとモーションの作成はゲームに実装する素材の作成となります。

実際に入社が決まり、Live2Dチームに配属されると、段階を追ってステップアップしていくこととなります。

まず入社初日は、会社の理念や目指すところの説明を受けたり、開発環境を設定したりする準備作業をします。2日目からは研修がスタート。少しずつレベルを上げながら技術の習得を目指します。

2日目以降からスタートする研修期間の目安は約1か月間。それ以降は各プロジェクトに割り振られて、着せ替えや表情差分の作成といった、比較的ライトな作業に従事します。

3か月から半年が経過したタイミングでもう一段レベルアップ。今度は新規キャラクターのデザイン、衣装デザインといった花形の作業が割り振られます。

それよりも上位のプロジェクトリーダーになると管理職としての仕事も与えられ、新規キャラクターの原画作成などのクリエイティブな仕事に加え社内外の工程管理も任されます。

入社からプロジェクトリーダーに至るまでのステップアップ内容

さて前述した研修ですが、ここで少し掘り下げてみましょう。

研修期間は入社2日目から約1か月におよぶもので、レベル1、レベル2といったようにステップアップをしながら力をつけていきます。

その最初のステップとなるレベル1では、社内にある勉強用の素体を使ってLive2Dの基本的な作成方法を学びます。およそ5日ではあるものの、経験者の場合は1日や2日で終えることもあり、個人の力量で期間は変わります。

またLive2Dにまったく触れたことがない人でも、Live2D社と共同制作したマニュアルがあるのでハードルは引き下げられていると言えるでしょう。順を追ってひと通り触れば習得できるよう考えて制作したマニュアルとのことです。

レベル1の研修内容。基本中の基本といった内容です

レベル1の実際のカリキュラム

レベル2は一段高いレベルが要求されるモデル制作をすることとなります。取得期間はおよそ1週間。初心者だと2週間程度かかるとのことで、こちらも個々の技術によってその期間は大きく異なります。

この段階では物理演算も使用するということで、その難易度についてS氏は「関節まわりの回転や、頭のXYあたりはつまずきそうですね」と語っていました。ただ予定配属先の先輩が横に座ってアドバイスをくれるとのことなので、あまり身構える必要はありません。

レベル2の内容。注意すべき項目が格段に増えている印象です

レベル2が完了した後はゲーム内に実装されたモデルを練習台に、衣装替えやモーション付けにチャレンジ。それと同時に本人の希望を聞き取りつつ、最初の実務タスクを調整することになります。

例えば男性キャラと女性キャラのどちらが得意なのか、原画制作とモーション制作のどちらが得意なのか。モチベーションにも関わる、いわゆる「進路相談」に近い話し合いを経て正式に配属先が決定するようです。

なおf4samuraiでは新作のリリースに向けて鋭意開発中のタイトルが数本あったり、新たな表現を目指したりするなど、今後も新たな人材を求めているとのこと。ピンときたらぜひエントリーを。

(C)f4samurai, Inc. All Rights Reserved.

《気賀沢 昌志》

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